イヌタオネットの保護活動について
NPO法人イヌタオネットでは、2005年6月、保護活動を支援してくださるというオーナー企業の寄贈により設立されたドッグシェルターにおいて、企業、ドッグトレーナー、NPOという3者のコラボレーションによる、不幸犬の救済活動をスタートいたしました。
この活動では、イヌタオネットを主幹とするNPO団体が、管理センターからの犬の請け出し及び新しい飼主への譲渡を行い、譲渡先が決まるまでの間、シェルターにおいて、OPDESのトレーナーさんによる躾のレッスンや健康管理、メンタルケアが行なわれます。そして、犬たちの医療費などは、オーナー企業を中心として設立された「グリーンハート株式会社」が、シェルターに併設された「ドッグパーク・グリーンハート筑紫野」を運営し、売上の2割をシェルターに寄付することで救済活動を支える、ということを柱として始まりました。 しかし、2005年11月末、オーナー企業より、「グリーンハート筑紫野の収益不振により施設を一旦閉鎖させるため、早急に犬たちを引き上げてほしい」との通達がありました。
これを受けて、急遽、犬たちが安心して暮らせる環境を探しましたところ、OPDESの理事もつとめておられる青雲ドッグスクール代表の田辺久人氏のご好意で、ご自身の経営するスクール敷地内の犬舎にて、今までどおりの生活が送れるよう、便宜を図っていただけることとなりました。
シェルターに残っていた5頭の犬たちは、引き続き、躾のレッスンや世話を受け、ボランティアさんのご協力も得ながら、新しい家族のもとに巣立つ日を待っています。
6月半ばよりシェルターに迎え入れられた犬たちは、閉鎖までの5ヶ月間の間に、それでも5頭が良いご縁に恵まれ、新しい家庭に落ち着くことができました。
また、たくさんのメディアに取り上げていただき、ようやく市民の皆さんにもシェルターの存在とその意義が認知され、施設利用者も除々に増えてきた矢先のことだけに、今回の件は残念でなりません。
しかし、イヌタオネットとしましては、犬たちを収容する場所が移動しただけと考え、管理センターの方たちや田辺氏をはじめとするトレーナーの皆さん、シェルター犬のために集まってくださった「グリーンハート・シェルターワーク・プロジェクト」のボランティアの皆さんとともに、今までどおり、救済活動を継続してまいります。
また、今回の経験を今後の貴重な礎として活かし、犬たちの救済について想いを同じくする方たちと協力しながら、より良いシェルターをつくり、日本の不幸犬を少しでもなくすために、精一杯活動を展開していくことをお約束いたします。
短い間でしたが、グリーンハートのシェルターに対して多くの市民の皆様にエールをいただきましたことを、心より感謝いたします。
閉鎖までのシェルターにおける収支については、このHPにてご報告いたします。
今後とも、温かいご協力、そしてご支援をお願いいたします。
NPO法人犬文化創造ネットワーク
理事長 大木政春
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